尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)
皮膚が赤く盛り上がり、表面が白っぽくなって乾燥し、皮膚がポロポロとはがれ落ちます。かゆみがあることもあります。
乾癬にはいくつかの種類がありますが、日本では10万人以上の方が悩んでいると推定され、そのうちの約90%が尋常性乾癬とよばれるものです。男女比率は2:1で、男性に多いといわれています。
頭を含む全身どこにでもあらわれますが、特にひじやひざなとのこすれやすい部分にできやすく、日光のあたる部分には少ないといわれています。皮膚をつくる細胞が異常に活発になり、正常な皮膚がつくられない状態になります。良くなったり悪くなったりを繰り返します。
ウイルスやカビなどは関係なく、人にうつることはありませんが、見た目やかゆみに対し心理的なダメージは大きく、まわりの人の理解や強力が必要です。
⇒日本皮膚科学会で尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)を詳しく見る
[なぜ、尋常性乾癬になるの?]
まだはっきりとわかっていませんが、遺伝的な体質に加え、何らかのきっかけ(ストレス、食生活、薬、風邪、妊娠、糖尿病、高血脂症、肥満など)であらわれたり悪化したりすると考えられています。
VTRAC(ヴィトラック)ターゲット型UVB照射器
白斑、乾癬、アトピー性皮膚炎、円形脱毛症、掌蹠膿疱症の新しい治療法
ヴィトラックは、白斑、乾癬、アトピー性皮膚炎、円形脱毛症、掌蹠膿疱症を治療するターゲット型UVB照射器です。
病変部にだけピンポイントで治療できる上、他の光線療法(PUVA、ブロードバンドUVB、ナローバンドUVB)や内服薬、外用剤とも併用できるのが特徴です。治療効果を感じられるまでの時間が短い、かゆみがおさまるのが早い(乾癬の場合)、副作用のリスクが少ないなど、期待の最新紫外線治療です。
- 他の治療と併用可能
- 効果の実感が早い
- 副作用のリスクが少ない
[ターゲット型]
病変部にのみUVBを照射する、ターゲット型です。
UVBを広範囲に照射すると、正常部位への色素沈着や発がん性のリスクの心配が ありました。ヴィトラックの場合、UVBが照射されるスポットサイズは 6.1cm×3.1cm と小さく、正常部位へのUV曝露が少ないのが特徴です。
[高輝度]
光を照らすと、光の先はだんだんと弱くなります。弱い光をいくら照らしても遠くまで届きませんが、強い光なら一瞬であっても遠くまで照らすことができます。
ナローバンド UVB の約180倍の強さの光なので、ワンショットごとに深くまで光がしっかり届きます。
[ヴィトラックの適応]
尋常性白斑・尋常性乾癬・掌蹠膿疱症・扁平苔癬・類乾癬・菌状息肉症・皮膚 T 細胞リンパ腫・円形脱毛症・強皮症
※一部保険適応外となる場合があります。
[ヴィトラック FAQ]
- Q. 痛みはありますか?
- まれに、ちりちりとした感覚がありますが、痛みはほとんどありません。お子様や年配の方でも安心して受けていただくことができます。
- Q. どんな治療?
- ヴィトラックで治療する部位を決め、正常部位を保護しながらハンドピースをあて、光をワンショットずつ照射していきます。従来の全身型治療と違い、疾患部をピンポイントで照射するため、短時間で治療できます。(疾患の面積により時間は異なります)
- Q. どのくらいのペースで治療を受ければいいですか?
- 症状によって治療回数は異なりますが、週2~3回のペースで継続すると良いでしょう。数回の治療でかゆみが おさまる、色素が出てくるなど、実感される方もいらっしゃいます。
- Q. 今、他のUVB治療も受けています
- 他のUVB治療も含め、内服薬や外用剤とも併用できます。詳しくは、医師にご相談下さい。
- Q. ヴィトラックはどんな人に向いた治療?
- ターゲット型治療器のヴィトラックは、次のような方におすすめです。
●全身型治療器では光が当たりにくい部位、または影になる部位に疾患のある方
●従来の治療効果がそれほどあらわれていない方
●疾患の面積が小さい方