尋常性白斑(じんじょうせいはくはん)
皮膚の色がぬけて白く見えます。後天性(生まれつきでない)で全身どこにでもあらわれます。毛の生えている部分に症状が出ている場合、白毛になることが多くみられます。
尋常性白斑には大きく分けて、3つのタイプがあります。
- 全身に左右対称にあらわれる
- 部分的に1〜数個あらわれる
- 皮膚の神経に沿ってあらわれる
人にうつることはなく、健康を害する病気ではありません。しかし、人に見られる部分にあらわれることも多く、見た目から心理的なダメージを感じることも少なくありません。
⇒日本皮膚科学会で尋常性白斑(じんじょうせいはくはん)を詳しく見る
[なぜ、尋常性白斑になるの?]
皮膚の色(メラニン)を作るメラノサイトという細胞がなくなるか、機能が止まってメラニンが作られない状態といわれています。原因はまだはっきりとわかっていませんが、過度のストレス、やけど、日焼け、刺激などによる自己免疫異常や抹消の神経系の変化などが考えられています。
VTRAC(ヴィトラック)ターゲット型UVB照射器
白斑、乾癬、アトピー性皮膚炎、円形脱毛症、掌蹠膿疱症の新しい治療法
ヴィトラックは、白斑、乾癬、アトピー性皮膚炎、円形脱毛症、掌蹠膿疱症を治療するターゲット型UVB照射器です。
病変部にだけピンポイントで治療できる上、他の光線療法(PUVA、ブロードバンドUVB、ナローバンドUVB)や内服薬、外用剤とも併用できるのが特徴です。治療効果を感じられるまでの時間が短い、かゆみがおさまるのが早い(乾癬の場合)、副作用のリスクが少ないなど、期待の最新紫外線治療です。
- 他の治療と併用可能
- 効果の実感が早い
- 副作用のリスクが少ない
[ターゲット型]
病変部にのみUVBを照射する、ターゲット型です。
UVBを広範囲に照射すると、正常部位への色素沈着や発がん性のリスクの心配が ありました。ヴィトラックの場合、UVBが照射されるスポットサイズは 6.1cm×3.1cm と小さく、正常部位へのUV曝露が少ないのが特徴です。
[高輝度]
光を照らすと、光の先はだんだんと弱くなります。弱い光をいくら照らしても遠くまで届きませんが、強い光なら一瞬であっても遠くまで照らすことができます。
ナローバンド UVB の約180倍の強さの光なので、ワンショットごとに深くまで光がしっかり届きます。
[ヴィトラックの適応]
尋常性白斑・尋常性乾癬・掌蹠膿疱症・扁平苔癬・類乾癬・菌状息肉症・皮膚 T 細胞リンパ腫・円形脱毛症・強皮症
※一部保険適応外となる場合があります。
[ヴィトラック FAQ]
- Q. 痛みはありますか?
- まれに、ちりちりとした感覚がありますが、痛みはほとんどありません。お子様や年配の方でも安心して受けていただくことができます。
- Q. どんな治療?
- ヴィトラックで治療する部位を決め、正常部位を保護しながらハンドピースをあて、光をワンショットずつ照射していきます。従来の全身型治療と違い、疾患部をピンポイントで照射するため、短時間で治療できます。(疾患の面積により時間は異なります)
- Q. どのくらいのペースで治療を受ければいいですか?
- 症状によって治療回数は異なりますが、週2~3回のペースで継続すると良いでしょう。数回の治療でかゆみが おさまる、色素が出てくるなど、実感される方もいらっしゃいます。
- Q. 今、他のUVB治療も受けています
- 他のUVB治療も含め、内服薬や外用剤とも併用できます。詳しくは、医師にご相談下さい。
- Q. ヴィトラックはどんな人に向いた治療?
- ターゲット型治療器のヴィトラックは、次のような方におすすめです。
●全身型治療器では光が当たりにくい部位、または影になる部位に疾患のある方
●従来の治療効果がそれほどあらわれていない方
●疾患の面積が小さい方