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診断結果:パジェット病

パジェット病

パジェット病とは、ページェット病とも言われ、
皮膚にできるがんの1種です。

皮膚にできるがんの1種です。

発症される箇所により名称が異なり、乳房に発症したものを乳房パジェット病と言い、それ以外の箇所に発症したものを乳房外パジェット病と言い、2つに分けられます。乳房パジェット病の初期症状としては、乳頭が炎症を起こしてしまい赤色の湿疹ができます。さらに悪化すると皮膚が剥がれてしまう状態にまでなってしまいます。乳房パジェット病は、特殊な乳がんのタイプとして扱われます。早期治療を行えば、予後は良好ですが、進行すればリンパ節転移を起こすこともあり注意が必要です。乳房外パジェット病は、発症する箇所としてはほとんどが、陰部やわきの下に発症します。乳房外パジェット病は、主に汗を産生する汗腺の細胞が癌化して起こります。また、比較的高齢者に多く発症する傾向にあり、多くが外陰部に発生します。初期は、湿疹やたむしとほとんど見分けがつきません。表面にかさぶたがついたり、白色や茶色の病変も混じることがあります。進行すると、じくじくしてただれたりしるが出てくる症状に至ります。パジェット病は、現在でも明らかな原因が解明されていません。パジェット病は、痒みや痛みといった症状があり、40~60代の女性に多く発症する傾向にあります。しかししこりを伴わないため、皮膚疾患と間違った判断をしたり、バジェット病という病気の認知者が少ないこともあり病気の発覚が遅れて症状が悪化してしまうこともあるようです。

治療法

TREATMENT

  • 患部摘出外科手術
    患部摘出外科手術

    乳房外パジェット病の基本的な治療は癌細胞を切除する手術での治療となります。癌病変から1~3cm離して、正常組織を含めて切除することが必要とされています。摘出した標本のなかに浸潤癌を認めることもあるので、皮下組織全体を残さずに切除します。リンパ節転移を認めた場合には、広汎外陰切除および両側鼠径(そけい)リンパ節の郭清(かくせい)を行います。郭清とは、がんの転移の有無にかかわらず、周辺のリンパ節をすべて切除することです。乳房パジェット病は、乳癌に準じて手術が行われます。進行度により、乳頭や乳輪部分と一緒に周りの正常組織を一部切除することによる、乳房温存手術や乳房切除術の他にリンパ節郭清を行うこともあります。

  • レーザー治療(光線力学的療法)
    レーザー治療(光線力学的療法)

    光線力学的治療法=PDTは、光化学反応によってがん細胞を殺してしまう治療法です。レーザー光線に反応しやすい性質を持つ薬剤を静脈を注入して、癌細胞に取り込ませ、癌細胞に集まりやすくする、レーザー光線をあてて癌細胞を傷害を小さくする方法です。手術が不可能な場合などに行われる方法ですが、保険適応ではありません。その他放射線治療や、抗がん剤の局所注射、最近では免疫療法であるインターフェロンが用いられるケースもみられます。

よくあるご質問

FREQUENTLY ASKED QUESTION

パジェット病は、皮膚疾患と思われることが多いようですが、どのような検査で判断してもらえるのですか?
乳房パジェット病も、乳房外パジェット病も、初期は、湿疹やたむしと見分けるのが難しい場合が多いです。基本的には、皮膚生検といって、麻酔を行い針やメスで組織の一部を取り顕微鏡で確認する検査を行います。
パジェット病は、何科を受診したら良いの?
乳房パジェット病も、乳房外パジェット病も、まずは皮膚科専門医を受診することをお勧めします。湿疹かたむしなどではないか判断し、パジェット病の可能性があれば、皮膚生検を行うと思います。結果によって、手術が可能な病院か、乳房パジェット病であれば外科へ紹介してもらうのがよいでしょう。

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