診断結果：ヘルペス

「ヘルペス」とは、水ぶくれが集まった状態のことをいいます。

感染するウイルスにより症状はさまざまで、代表的な病気に、「単純ヘルペスウィルス」による口唇ヘルペス、性器ヘルペス、「水痘・帯状疱疹ウイルス」による水ぼうそうや帯状疱疹があります。単純ヘルペスウイルスは、体のどの場所にも感染し、皮膚に水ぶくれを起こします。症状としては、小さな水ぶくれがいくつかできて、痛がゆい状態が続きます。やがて水ぶくれが破れてかさぶたになると、1～2週間ほどで治ります。単純ヘルペスウイルスは感染力が強く、直接的な接触のほかにウイルスがついたタオルやグラスなどを介しても感染します。ヘルペスの症状が現れやすいのは、風邪で熱を出したとき、疲労や強いストレスがあるとき、紫外線を受けたとき、女性では月経前のとき、何らかの薬剤を服用したときなど、体が弱っている場合には、再発を繰り返したりします。またヘルペスは大人だけの病気ではなく、子どもがかかりやすいものもあります。

治療法

TREATMENT

主に抗ヘルペスウイルス薬（＝抗ヘルペスウイルス剤）
と呼ばれるお薬が使われます。

抗ヘルペスウイルス薬

主に「抗ヘルペスウイルス薬（＝抗ヘルペスウイルス剤）」と呼ばれるお薬が使われます。抗ヘルペスウイルス薬は、ウイルスが増えるのを抑える働きがあります。抗ウイルス薬にはバラシクロビル・アシクロビル・ファムシクロビル等があり、飲み薬（錠剤または顆粒）や塗り薬（軟膏またはクリーム）などさまざまな剤形があります。

その他にも状況に応じて痛み止め、ビタミン剤、抗生物質なども用いる場合があります。治療の際は効果と使いやすさを考えて症状に合った抗ウイルス薬を選択し、病気のある場所や症状の程度等により使い分けられています。
人間に感染するヘルペスウイルス8種類
「ヘルペスウイルス」による感染症で人間に感染するヘルペスウイルスは8種類が知られています。
- (1)口唇ヘルペス、ヘルペス性歯肉口内炎、カポジ水痘様発疹症、角膜ヘルペス
- (2)性器ヘルペスなど
- (3)水ぼうそう、帯状疱疹
- (4)伝染性単核症
- (5)肺炎、網膜炎
- (6)突発性発疹、脳炎など
- (7)突発性発疹
- (8)カポジ肉腫
医師にご相談下さい

口唇ヘルペス、性器ヘルペスとは、ウィルスによる感染する病気です。一度治っても、身体が疲れてるときやストレスなどさまざまな症状で再発もします。何はともあれ、早めの治療が功を奏します、あれ？と感じたらすぐ医師に相談してください。再発を繰り返す人、あるいは海やレジャーに行くと、必ず再発するというような人は医師に相談して、再発のきざしがあったらどのような処置をすべきかについて指導を受けておくと、とてもよいでしょう。潜伏するヘルペスウイルスまでは現代医学をもってしても退治することはできませんが、暴れているウイルスの増殖を抑えたり、現れている症状を抑えたりすることはできます。適切な処置をするのが早ければ早いほど、症状はそれだけ軽くすみますし、回復も早くなるのがヘルペスです。

よくあるご質問

FREQUENTLY ASKED QUESTION

風邪で高熱がでたり、体力が弱ってるとき、唇のあたりに小さな水ぶくれができる。: 口唇ヘルペスの可能性があります。医師に相談してみましょう。

海やレジャーなど紫外線をたくさん浴びた後に、唇のあたりに小さな水ぶくれができる。: 口唇ヘルペスの可能性があります。医師に相談してみましょう。

くちびるや鼻の周りがピリピリ、チクチク、ムズムズした後にそこに小さな水ぶくれができる。: 口唇ヘルペスの可能性があります。医師に相談してみましょう。

くちびるや鼻の周りにできた水ぶくれは、かゆみや痛み、ほてりをともなっている。: 口唇ヘルペスの可能性があります。医師に相談してみましょう。

子供の水疱瘡、帯状疱疹など、かいてしまっても大丈夫ですか？移りますか？: ウイルスのたくさんいる患部に触った手で他の場所を触ると、その場所にウイルスが感染してしまったり、または患部に細菌が感染してしまう恐れがあります。こどもが患部にはなるべく触らないように注意しましょう。また、ツメを短く切ったり、手洗いを十分に行うなど、手を清潔にすることも心がけてください。体や手をふくタオルを分けてあげるのもいいですし、赤ちゃんには手袋をはめるなど工夫するのもよいでしょう。

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