足の裏や指の間などの皮膚へ部分的に摩擦や刺激が繰り返されることで、皮膚を守ろうとする働きによって角質が厚くなり、硬くなった角質が皮膚の内側に向かってくさび状に入り込んでいき、中心部に芯を作ります。角質化の面積は直径5~7ミリ程と小さく、皮膚の深部に食い込んだ芯が神経を刺激することで痛みを伴います。正式には「鶏眼(けいがん)」といいますが、魚の目に見えることから一般的には「魚の目(うおのめ)」と呼ばれています。もっともよくみられる魚の目で、硬く乾いて、中心に芯がある「硬性鶏眼」、足の指の間や付け根など湿度が高い場所にできやすく、湿っていてやわらかい「軟性鶏眼」、足の裏やかかとに出来ることが多く、芯のみで周囲の角質がない「粒状鶏眼」と、魚の目は症状やできる箇所により大きく3種類に分類されます。
たこも魚の目と同じように摩擦などの刺激から皮膚を守るために、角質が厚くなっていくことでできますが、たこの場合は広い範囲に刺激が加わることででき、魚の目のような皮膚の内側に食い込んでいくのではなく外側に向かって広がって行くので、芯は出来ずに、表面が硬く盛り上がっていきます。正式には「胼胝(べんち)」と呼ばれていて、色は少し黄みがかっていて、魚の目のような痛みは少なく、角質で厚くなっている分、感覚が鈍くなる感じがあります。足の裏や関節などの骨の上などに出来やすく、足だけでなくペンダコ、座りダコなど生活習慣などで外から力が加わる場所には体全体どこにでもできる可能性があります。
小さい靴ではつま先が靴に当たり、指先が折れ曲がった状態になってしまいます。逆に大きい靴を履くと、靴の中で足が動き、全体に摩擦が生じます。靴の先や幅が狭い靴は窮屈になることで指と指で摩擦が起き、指の外側にも魚の目やたこができることに繋がります。靴に関して言うと、底が薄い靴も地面からの衝撃が大きく、また、女性はハイヒールを長時間履き続けると前方に体重がかかり、足が前に動いたりと、圧力がかかることになります。足に合っていない靴では歩き方も不安定になり、足への負担はとても大きいです。
「横アーチ」と呼ばれる足の親指の付け根から小指の付け根にかけてのアーチ状のばねで体重を支えてくれていますが、運動不足などによってくぼみがなくなりべたんとした足になってしまうと、その分擦れる面積が増え、指の付け根や足裏の中央部分に魚の目が出来やすくなります。
立っている姿勢が悪いと足にかかる体重に偏りができ、歩き方にも癖がでて、バランスが悪くなり、いつも同じ場所に刺激を受けることに繋がってしまいます。病気などで歩行障害がある場合にも同じことが言えます。また外反母趾などで足に変形があると、地面からの力が過度に加わりやすくなり皮膚に負担がかかります。
新陳代謝が悪いと血行不良となり、冷え性などから足が冷えると皮膚の角質が硬くなり、溜まりやすくなることで、魚の目やたこが出来やすくなります。また乾燥することで水分が不足しても角質が硬くなります。
靴底の薄いものは足への衝撃吸収が弱いため、足への負担が大きいのと同じように、加齢により足底の脂肪が減ってくると、衝撃を和らげる働きが弱まり、皮膚への刺激が増え、一部分への圧迫へと繋がります。
TREATMENT
角質軟化作用のあるサリチル酸という成分を含んだシールを患部に貼って2~3日すると、硬くなった角質に浸透して芯と通常の皮膚を分離させることで除去する方法です。浸透させるまでに時間がかかってしまうことと、軽度の魚の目には有効ですが、根の深い芯だと一度では取り除けないこともあります。
硬くなった角質を、メスやグラインダーで削ります。タコは水平に、魚の目は皮膚に食い込んでいる芯の部分を円錐形に削り取ります。根の深い芯だと一度では取り除けないこともあります。歩き方のクセや関節、骨などの異常がある方は、定期的に処置する必要があります。
FREQUENTLY ASKED QUESTION
篠原皮ふ科クリニックは子供から大人まで各世代のお肌の健康、美容のお手伝いを致します。
長崎県大村インターから車で約5分。お気軽にお越し下さい。
診察順番表示システムを導入しましたので、どこからでも待ち時間の目安がご確認いただけます。
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | ||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||
|
休診日(きゅうしんび)