実は肌をいじりすぎていることも。
冬になるとよく「寒いところから暖かい場所へ入ると、ぱっと顔が赤くなり恥ずかしいんですよ。」と相談されます。
いわゆる『赤ら顔』ですが、正式名は酒さといいます。
顔面の自律神経の異常、ステロイド外用剤の使いすぎによる皮膚萎縮(いしゅく)、顔からでる脂(皮脂)が刺激になった炎症による毛細血管の拡張、また気になり過ぎて皮膚をいじりすぎていることも大事な原因です。
いったん『赤ら顔』になると、精神的ストレス、ホルモン異常、コーヒー・アルコール・香辛料の取りすぎ、急激な気温の差で悪化します。
治療は、各々の患者さんの原因と悪化因子を考え、ステロイドをふくまない外用薬、ビタミン・漢方薬の内服、光治療(レーザー)の組み合わせを行います。
光治療は可視光線の一部に赤によく反応する波長があり、それを利用し赤みをとっていきます。
光治療は真皮コラーゲンの再生・皮膚の保湿力を高める作用があり、そのことで皮膚の敏感さが減少し気温の差による症状の悪化も改善される効果もあります。
今まで赤ら顔は治りにくい皮膚病でしたが、最新のレーザーや以前からある伝統的なお薬の組み合わせで良くなる場合もあります。
もしお悩みの方がいらっしゃいましたら、是非一度ご相談下さい。
※長崎新聞フリーペーパー「とっとって」掲載■お肌のアンチエイジングより