症例写真20: 光線性色素斑・脂漏性角化症(イボ・シミ)治療 — 60代男性の症例
はじめに
顔面および手背に生じる色素斑や疣贅性病変は、加齢に伴いその有病率が増加し、外見上の問題として患者様のQOLに影響を及ぼすことがあります。本稿では、多発性の光線性色素斑および小型脂漏性角化症を呈した60代男性の症例に対し、当院における集学的治療と患者様による適切なホームケアが奏功し、良好な皮膚状態を回復した事例を供覧いたします。
症例概要
- 患者様: 60代男性
- 主訴: 顔面全体、特に頬部から側頭部にかけて多発する色素斑(シミ)および隆起性病変(イボ)の出現。肌質の粗造感およびくすみも訴えられました。
- 診断: 光線性色素斑、小型脂漏性角化症の多発
治療内容とアプローチ
患者様の皮膚所見および病態に応じ、光治療と冷凍凝固を組み合わせた複合治療プロトコルを適用し、患者様には厳格なホームケアを並行して実施していただきました。
当院での治療:
- セレックV2フィルター(8回): 広範囲に点在する光線性色素斑および全体的な肌のくすみに対し、セレックV2フィルターを用いた光治療を月1回の間隔で計8回施行しました。本治療は、ターゲットとなる色素に選択的に作用し、皮膚全体のトーンアップと透明感の改善を図ります。(セレックV2フィルターに関する詳細はこちら)
- クライオ(冷凍凝固:7回): 隆起性病変である小型脂漏性角化症に対しては、**冷凍凝固(クライオセラピー)**を計7回実施しました。液体窒素を用いることで病変組織を凍結壊死させ、効率的な除去を目的とします。
患者様のホームケア:
- 外用療法: POLAブライトセラムを日常的に使用し、美白作用を目的としたスキンケアを継続されました。(POLAブライトセラムに関する情報はこちら)
- 内服療法: トラネキサム酸等の内服薬を併用し、内因性からの色素沈着抑制および皮膚の恒常性維持をサポートしました。
- 紫外線防御: ヘリオケアミネラルUVおよびレカルカUVスプレーを用いた徹底的な紫外線防御策を講じられました。これらのホームケアの継続的な実践が、治療効果の最大化および新規病変の発生予防に極めて重要な役割を果たしました。(レカルカに関する情報はこちら)
治療経過と結果
月1回の頻度で8ヶ月間の治療プロトコルを完了した結果、主訴である皮膚病変は著明に改善されました。
治療開始後数ヶ月で、セレックV2フィルターによる治療効果として、顔面全体の肌トーンが向上し、光線性色素斑の濃度が漸減していきました。同時に、クライオセラピーにより処置された脂漏性角化症も、順調に痂皮形成・脱落し、病変部位は平坦化しました。
8ヶ月の治療終了時点では、多発していた色素斑および隆起性病変がほぼ消失し、顔面全体に均一な色調とハリが回復しました。患者様からは、外見上の改善に対する高い満足度が示されました。
まとめ・治療をご検討の方へ
本症例は、多発性の光線性色素斑および脂漏性角化症に対し、セレックV2フィルターを用いた光治療と**クライオ(冷凍凝固)**を組み合わせた複合的アプローチ、さらには患者様による積極的かつ継続的なホームケアが、極めて有効な治療戦略であることを示唆しています。
加齢に伴う色素病変や疣贅性病変でお悩みの際は、是非一度当院にご相談ください。患者様個々の皮膚状態に応じた最適な治療計画を立案し、医学的根拠に基づいた専門的なサポートを提供させていただきます。








