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いぼ

SKIN DISEASE

いぼ(ウイルス性疣贅・ゆうぜい)

出来るだけ痛みが少なく、効果もでるように工夫をして治療を行っていますのでご相談下さい。

普通「いぼ」というのは、ウイルス性のいぼのことです。

最も多いのは、子供さんの手足にできるいぼです。通常は、冷凍凝固で治療しますが、1回で治ることは難しく、5回以上10回を超えることも珍しくありません。

また、冷凍凝固は冷やすことで痛みがあり、子供さんにとっては苦痛になることもあります。しかし、いぼは必ず治る病気です。出来るだけ痛みが少なく、効果もでるように工夫をして治療を行っていますのでご相談下さい。

[いぼの治療の比較表]

  冷凍 電気 剥ぎ 化学 レーザー 免疫 漢方 暗示
回数 ×〜△ ×〜△ ×〜△
痛み +++ ++
特徴 第一選択になる 麻酔の注射が痛い、治療後の痛みも強い 回数がかかる 子供さんで動くと出来ない 麻酔の注射が不要、治療後の痛みは少ない 顔面の扁平疣贅には第一選択となる 個人差もあるが、効果的な場合がある 個人差もあるが、効果的な場合がある

いぼ治療の実際

[冷凍凝固法]

マイナス198℃の液体窒素を含ませた綿球でいぼを凍らせます。いぼの出来た場所や子供さんによっては治療による、痛みを伴います。一週間に一度、何回かの治療が必要になります。

[電気焼灼法]

電気焼灼器を用いて高熱でいぼを焼きつぶします。一度の治療で済みますが、麻酔の注射が必要で、焼いた後がただれ二週間ほど痛みが続き再発もみられます。

[いぼ剥ぎ(はぎ)法]

メスや小型のハサミで出血しないように、いぼをはぎ取ります。冷凍凝固と同様に、一週間に一度、何回かの治療が必要になります。

[化学薬品法]

化学薬品でいぼを凝固(固める)させます。冷凍凝固と同様に、一週間に一度、何回かの治療が必要になります。治療の痛みはあまりありませんが、冷凍凝固よりも回数がかかります。

[Nd:YAGレーザーによる治療]

この治療は、Nd:YAGレーザーを用いて、皮膚の内側を凝固させることにより疣贅(いぼ)の改善を図るというものです。従来、液体窒素を用いる治療が広く行われております。治療後の症状として、術後の疼痛が激しいことや、術後のダウンタイム(皮膚が正常な状態に落ち着くまでの時間)が長いこと、炎症後の色素沈着や色素脱失が生じる可能性があります。 Nd:YAGレーザーは十分な治療効果を上げつつ、これらの欠点を最小限に抑えるように開発されたものです。

[免疫賦活療法]

日常の生活では、触れることのない薬品にかぶれさせることで、自分の免疫を高めていぼを排除します。

[漢方薬の内服]

ヨクイニン錠(コタロー)、桂枝茯苓丸加薏苡仁(ケイシブクリョウガンカヨクイニン)(ツムラ)などは、ヨクイニンを成分に含んでおり、その抗腫瘍効果でいぼを治療します。

[暗示療法]

ウイルス性のいぼは、免疫力が高まることにより、自然治ゆすることがあります。自然治ゆは、普通に起こることはまれで、ほとんどは生活上の心の前向きの変化をきっかけに起こります。先生と患者さんと心を合わせて治ろうとする気持ちを強く持ちましょう。

●暗示に反応しやすい子供さんは、おまじないが有効なことがあります
「いぼいぼ、とんでけ。」「いぼいぼ、きえろ。」と一日一回、好きなときに自分の耳に聞こえる声を出して、3分間唱えます。

●近くのいぼ神様にお参りをして、お願いする
小浜町のいぼ取り地蔵など。 小浜町には、有名ないぼ取りお地蔵様があります。「このいぼ取れ!」と命令口調でお参りするのがポイントとのことです。「このいぼ取って下さい。」と丁寧に言うといぼがまた、別の所に付いてしまうそうです。

Nd:YAGレーザーによる治療

当院は、難治性疣贅に対し、Nd:YAGレーザーを用いた治療を行っています。

この治療は、Nd:YAGレーザーを用いて、皮膚の内側を凝固させることにより疣贅(いぼ)の改善を図るというものです。

従来、液体窒素を用いる治療が広く行われております。
治療後の症状として、術後の疼痛が激しいことや、術後のダウンタイム(皮膚が正常な状態に落ち着くまでの時間)が長いこと、炎症後の色素沈着や色素脱失が生じる可能性があります。Nd:YAGレーザーは十分な治療効果を上げつつ、これらの欠点を最小限に抑えるように開発されたものです。

2009年に韓国で発表された論文では、このNd:YAGレーザーを疣贅に対して使用した結果として、除去に必要な治療の平均回数は1.49 回(範囲:1~4回)であり、1回目の治療終了時に64%の患者で疣贅が除去され、4回目の治療後には96%(348例中、336例)で疣贅が除去されたと報告されています。