皮膚科、アレルギー科、美容、美容皮膚科、小児皮膚科、高齢者皮膚科

ケロイド

SKIN DISEASE

ケロイド

疥傷や炎症の後の皮膚の反応性変形です。
程度により、内服薬、外用薬、注射で治療をします。

当院では、できるだけ(瘢痕・はんこん)がきれいに治るようにケロイドの治療に取り組んでいます。

日本皮膚科学会でケロイドを詳しく見る

[きずあと(瘢痕・はんこん)とケロイドはなぜできるのか?]

きずあとやケロイドの原因は傷(きず)です。
けがをしてきずを負った記憶がなくても、小さなきずやにきび、おできなどの炎症を起こしたあとも、きずあと、ケロイドになります。きずあとがいろいろな原因できれいに治らなくて、過剰に盛り上がるためにできるのです。きれいに治らない原因は、きずを放置していたとか、ばい菌がはいったとか、きずに対するケアが悪かったなどです。

[きずあと(瘢痕・はんこん)とケロイドの違いは?]

●きずあと(瘢痕・はんこん)
きずあとが通常より赤く盛り上がった状態です。軽度のかゆみがあります。

●ケロイド
きずあとがきずの部位を超えて、赤く盛り上がった状態です。横から強くつまむと特徴的な痛みがあります。

[きずあと(瘢痕・はんこん)とケロイドの治療について]

どちらとも治療は同じですが、治りにくいのが特徴です。
特にケロイドは治りにくいといわれています。治療により、赤みや盛り上がりはとれてきますが、皮ふ表面の萎縮(いしゅく・皮ふが薄くなりしわがなくなりつるつるの状態)は残ることが多いようです。当院では、できるだけきずあとがきれいに治るように取り組んでいます。

通常のケロイド治療

[外用療法]

ステロイド剤、ステロイド剤のテープ、ヘパリン類似物質の外用剤を使用します。

[シリコンゲルシート]

当院では、シカケアを使用しています。シリコンゲルシートは1982年より圧迫固定の代わりに盛んに使用されるようになりました。

通常の圧迫固定では凹凸のある部位や顔面などでは圧迫を与えることが非常に難しいため、シリコンで代用できないかと考えられたものです。

[洗浄と再使用法]
●ぬるま湯と中性洗剤で皮脂や汚れを取り除く
●創部を洗い、乾燥
●シートを乾燥させ貼付する
●接着力が無くなるまでお使い頂けます
●使用しないときは接着面が乾燥しない様、離罫紙に貼っておく

[圧迫固定療法]

レストンパッドなどを使用し圧迫固定します。

[内服療法]

トラニストの内服を使用します。

治りにくい場合のケロイド治療

[ステロイド局所注射療法]

ステロイド剤を患部に注射します。きずの盛り上がりに効果的です。

[Nd-YAGレーザー]

Nd-YAGレーザーで治療を行います。きずの赤みに効果的です。数十回の治療が必要です。