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アレルギー、アナフィラキシー補助治療剤

アレルギー、アナフィラキシー補助治療剤

エピペンはハチ毒や食物、薬物が原因のアナフィラキシー症状(息苦しさ、めまい、気を失う)の補助治療剤です。

[エピペン]

アナフィラキシー症状を緩和するための自己注射器 "エピペン" が、医師の処方により入手できるようになりました。

主成分はアドレナリンで,アナフィラキシー症状(息苦しさ、めまい、気を失う)が発現する前に注射します。アナフィラキシーの徴候や症状を感じた時に速やかに注射すると、症状を軽減させる効果があります。症状出現後30分以内(遅くとも60分以内)に注射すれば,死亡者を減少させる効果が期待できます。適正に使用しないと重大な事故につながる可能性がありますので十分な注意が必要です。

[アナフィラキシーってなに?]

毎年、ハチに刺されて死亡する人が30名前後いたり、ソバを食べて呼吸困難になり死に至る人、薬を飲んでショックを起こしてしまう人…。ハチに刺されただけで、みんなが食べているものなのに、あるいは本来病気を治す薬なのに、なぜ、このような事態を招いてしまうのでしょうか?それは、アナフィラキシーと呼ばれる、全身性の急性アレルギー反応が起こったからです。アナフィラキシーの典型的な症状は、呼吸困難、血圧低下、めまい、ショック、意識障害等で、ハチ毒やある特定の食物、薬物等のアレルゲン(原因物質)が体内に入ってから数分~数十分以内に発現します。多くの場合、はじめにじんましん等の皮膚症状がみられます。しかし、アレルゲンが体内に入ってから数分以内で、生命をおびやかすような危険な状態に陥ることもあります。さらに、数時間後に同じような症状が再び発現することもあります。

どのようなアナフィラキシー症状が、いつ(タイミング)、どの程度(重症度)現れるのかは患者さん一人一人で異なります。アナフィラキシーを何度か経験している患者さんでも、その時の体調やアレルゲンの量や種類などによって症状の現れ方が変わってきます。

アナフィラキシーの治療は一刻を争うものです。医療機関で診療(診察・治療)を受けることが必要です。

[使用上の注意点]

エピペンはアナフィラキシー発現時の補助治療剤です。医療機関での治療に代わり得るものではありません。エピペンの注射後には、直ちに医師による診察を受けてください。数時間後にアナフィラキシーが再発することがあります。医療機関での診察を受けた後でもアナフィラキシー症状が疑われたら、再度、直ちに医療機関で診療を受けてください。アナフィラキシーの発現状況は多様です。エピペンを投与したからといって、必ず有効であるとは限りません。

エピペン(アドレナリン)を注射したことを医師に伝え、太ももの注射部位を示してください。また、使用済みのエピペンと灰色の安全キャップは医師に渡してください。